年上部下との接し方ついて半導体装置製造歴10年以上のゆとり課長が簡単にわかりやすく解説していきます。
年上部下のマネジメントは重要
年高序列が当たり前であった昔と比べ、近年は成果主義で業務評価をする会社が多くなってきました。
そのため、「年上部下」を持つ管理者も当たり前のように増えてきたと思われます。
また、工場などの製造現場では、請負・派遣従業員が多いため、正社員であれば管理職ではない若手でも、年上従業員に指示を出したり教育する機会は多いでしょう。
私も入社4年目で、派遣含めた従業員が10名ほどいる製造現場のチームリーダーを任せられた経験があります。
当時のチーム内に私より年下の従業員はおらず、ほとんどが30代〜50代後半の年上ばかり。
年上部下しかいなかったので、上手く接して行かないと業務が回らない状況に、当時の私は不安を感じておりました。
当時の私と同じような立場におかれている若手製造社員も多いのではないでしょうか?
年上部下が扱いづらい理由
「年上部下ってなんで扱いにくいの?」
「年上部下を警戒しすぎでは?」
これから年上部下を持つ方、もしくは現時点で年上部下がいる方にとって、気になるポイントですよね。
なぜ年上部下に対して「扱いにくいな」と思ってしまうのでしょうか。
ここでは、年上部下が扱いづらい理由を3つ紹介していきます。
理由を知って、まずは扱いにくいと感じる要因を深掘りしていきましょう。
年上部下の方が経験値が上
学生時代を思い返すと、「1年生が3年生の先輩に教育する」なんて環境普通ありえないですよね。
なので教える相手が年上であると、
「現場経験のみならず、考え方や知識も自分より優れているのでは?」
「経験が劣っている俺から指示するってなんか場違いなんじゃ…」
と、こちらが気を使ってしまうのも無理はありません。
また、逆に相手がこちらに対して
「質問したいけど今更若いやつに聞くのは恥ずかしい」
などといった年上故の変なプライドが発生して、逆に守りに入ろうろする年上部下もいるでしょう。
年上部下から下に見られている
こちらに対する言葉遣いや態度があきらかに上から目線の方っていますよね。
例えば
- 「このくらい当然知ってるだろ?」と年上部下が煽ってくる
- こちらからの指示に対して年上部下が反論してくる
- 返事やあいさつがあきらかに雑でやる気がない
- 報告や相談なしで勝手な行動をとる(言うこと聞かない)
その結果、若い上司であるほど、
「強引にでもマウントをとらないとなめられる」
という焦りが生じやすく、精神的にもストレスを感じてしまうのです。
距離感が難しい
年が離れていると、どう接して良いかわからなくなることもあるでしょう。
- 指摘したら逆ギレされそうで怖い
- 年下から注意されたら落ち込んでしまのでは?
- 話が合わない
などといった悩みを抱えてしまいます。
コミュニケーションが上手く取れないと、今後の人間関係が悪化するのではと不安が生じるのです。
年上部下と上手く付き合うポイント
年上部下が扱いにくい理由を紹介してきましたが、あなたにも共感できる部分があったのではないでしょうか。
では、自身の職場に年上部下がいた場合、どのような接し方が望ましいのか気になりますよね。
ここかからは、年上部下と上手く付き合うポイントを3つ紹介していきます。
チェックして、相手がどんな年齢層の方でも上手くマネジメントできるようなスキルを磨いておきましょう。
相手への敬意を大切に
「上司は偉い」という考え方はやめましょう。
上司はあくまでも組織一丸となって業務をこなすための役割で「人間的に偉い」とかそんな存在ではありません。
年上年下関係なくまずは誰に対しても敬意を示してみましょう。
例えば、
- 「○○くん」ではなく「○○さん」と呼ぶ
- 部下からの不満や反対意見にはしっかり傾聴する
- 部下が持っているノウハウは素直にリスペクトして評価する
などのような行動を心がけてみてはいかがでしょうか。
尊敬されて嫌な気持ちになる人はいませんので、ぜひトライしてみてくださいね。
周囲を巻き込む
年上部下の中でもコミュニケーションが比較的とりやすい方と、難しい方に分けられると思います。
「この先輩ちょっと苦手だな」
と思ったら最初から無理してグイグイ距離を縮めようとする必要はありません。
お互いが気をつかってしまい逆効果になってしまいますよ。
そんなときは、コミュニケーション取りやすい方から少しづつ縮めていきましょう。
親しい同僚や後輩とのつながりがあれば、それをネタに距離が縮まるケースも…
周りから信頼を築いていけば、地道ながらもあなたを上司として認めてくれる傾向にあるのです。
出番や居場所を作る
年上部下に対して役割を明確にし、活躍の場を与えることで安心感を与えられます。
「この問題を解決するには○○さんの技能が必要です」
「○○さんの教え方はわかりやすいと評判なので新人の教育をお願いしたいです」
などと、業務命令というよりかは、依頼するような形で年上部下を頼ってみましょう。
そうすることで、年上部下のモチベーションを高められますよ。
まとめ
年上部下の働きは、組織の成果を向上させるための重要な鍵となってきます。
「あのおっさんめんどくさいんだよな…」
「年上に指示だしにくいな…」
年上の方に指示を出すのって最初はなかなか勇気もいるし、気をつかってしまいますよね。
しかし、年上部下を上手く活用しないなんて非常にもったいないですよ。
まずは上司と部下という関係に執着せずに、今回紹介した接し方を意識してみましょう。
お互いに信頼し合える関係になると、より仕事のパフォーマンスが向上し、チームの目標や課題を乗り越える大きな戦力となるのです。
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