定時で帰れるのに、残業が当たり前な雰囲気があって帰りづらい職場ってありますよね。
残念ながら上司ガチャ失敗です。
欧米の企業からすると、きっと指さして笑っていることでしょう。
自分のノルマは達成したのに、上司や周りの目が気になって残業する付き合い残業は、今の時代に適しておりません。
だからと言って残業好きな上司からの残業を拒否し続けると、会社からの評価は低く見られるリスクがあります。
今回は、残業させたがる上司とあえて付き合い残業するメリットについて紹介していきます。
本記事を参考にし、残業に対しての考え方を一度見直すことで、「上司ガチャ失敗」から昇格チャンスに繋がるかもしれませんよ。
なぜ上司は残業させたがるのか
国からも「残業しないで早く帰りましょう」という風潮がある中、なぜ未だ部下へ残業させたがる上司がいるのでしょうか。
世間的にも部下から「強制残業はパワハラ」と思われてしまうリスクを科してまで上司が残業を勧める理由気になりますよね。
まずはなぜ上司は部下へ残業させたがるのかの理由を5つ挙げてみました。
上司は部下の残業に対して何を期待しているのか、上司側の立場になって考えてみましょう。
業務に遅れが発生している
工程に遅れが生じ、最終的に責任をとるのはその職場の上司になります。
上司も人間なのお客さんや上層部に怒られたくないから必死です。
とは言え、
「遅れている分は俺に任せて、みんな帰ってくれ!」
というスーパー上司はそうそういません。
複数人で残業しなければ物理的に終わらない業務もあるし、部下のミスを全て上司一人が残業してカバーし続けるのは限界があるでしょう。
職場の忙しさアピール
長時間労働を美徳としている古き良き日本のサラリーマンスタイルを貫く上司。
仕事の成果よりも労働時間の方が評価につながると信じている。
「僕たち、毎日残業してがんばってます!」
という姿を周囲に見せて、なんとか社内で爪痕を残そうとします。
「自分らが若い頃は気合と根性で徹夜しまくってた結果評価された、だから君たちもがんばってついてきてね」
というパワー思考を部下に伝えたいため、特にやることなくても残業させるのです。
企業の文化
組織全体が残業ありきで生産計画をたてる習慣があるため、従業員も定時間内に全員帰らすことができないパターン。
例えば、
- 上流部署が残業時間中にも追加でどんどん特急案件を受け付ける
- 当たり前のように会議を定時後に設定する
- 勤務時間外に日々のルーティンワークが設定されている
など、毎日残業しないと日々の業務が回らないような工程になっていて、初めから定時という概念が企業全体に根付いていません。
また定時間内で仕事をこなすのはもちろんのこと、定時間外に急遽入った業務が対応できないと、
「○○の部署の人たちがいなかったので、対応が遅れてしまいました」
「納期が遅れたのは○○の部署が残業しなかったからだ」
など、残業当たり前としている関連部署が残業少ない部署に対して変な言いがかりをつけてくる部署間トラブルもありますね。
納期が曖昧
とりあえずやれるところがあれば残業してどんどん進めていこうという理由で、部下へ残業を依頼します。
納期に対して業務スケジュールを考えていない上司は、日々のノルマがふわっとしているので、目の前の業務を優先順位関係なく何となくで仕事を進める指示をします。
「ここまでやったら今日は終わり」ではなく「○時までやれるところまでやっておけば安心」という思考になりがちです。
残業好きな上司の下で残業するメリット
上司が部下へ残業させたがる理由を紹介してきましたが、いかがだったでしょう…
「付き合いで残業する必要ないやろ」
「でも定時で帰ると上司の顔色が…」
など部下たちは究極の2択に迫られます。
個人的には今の会社にしばらく居続けるのであれば法の範囲内で残業した方が徳だと考えます。
ただし、サービス残業は論外です。
ここからは、残業好きな脳筋上司の下で残業するメリットを3つ紹介していきます。
上司からの残業を無視する前に、快く残業を引き受けるとどんなメリットがあるのか、理解しておきましょう。
評価されやすい
残業させたがる上司は、仕事の質や成果ではなく勤務時間で部下を評価したがります。
例えば、勤務時間内にテキパキ仕事をこなして定時退社する部下よりも、日中ダラダラと仕事していても残業する部下を評価する傾向にありますよ。
脳筋なので、会社にとってコスパが悪い働き方をしていることに気づけておりません。
ある意味わかりやすい上司ですよね。
組織の中で出世するためにはまず上司とコミュニケーションが上手くとれるかどうかが重要です。
会社の人事部が成果評価を導入しても、結局は上司が部下を評価する事に変わりありません。
残業好きな上司であれば、それに合わせて残業しておけば、自然と評価されやすくなるでしょう。
自分の居場所を確立できる
残念ですが、残業好き上司を新人ゆとり社員が論破したところで、組織の働き方は簡単に変わりません。
職場に馴染みたいのであれば、最初は上司や同僚に嫌われない事が大事です。
「この人は言えばちゃんとやってくれるタイプだ」
という印象を作っておくと、逆に周りがフォローしてくれたり、後々仕事もしやすくなりますからね。
同調圧力的な雰囲気は気持ち悪いかもしれませんが、ゆとり世代のように人間関係を重視できる人は、この辺を上手く対応できるでしょう。
残業代で稼げる
残業したくても上司から強制定時退社を指示されて、家に仕事を持ち帰らせるように追い込むよくわからない悪質サービス残業も問題となっています。
どうせ時間外で仕事するなら、その対価として会社から残業代があって当然です。
会社によりますが、残業代は通常勤務時間帯より時給が高くなる傾向があるため、残業した月はかなりの収入アップが期待できますよ。
一方で、残業したくない人とは逆に生活残業を目的とした残業モンスター従業員がいるのも事実です。
残業代で稼ぎたいから無意味に時間稼ぎすると、それはそれで問題になるので注意しましょう。
まとめ
昔と違い、企業によって勤務スタイルも様々になりました。
ワークライフバランスを重視したい人にとって、残業好きな上司がいるとなかなか迷惑な存在となるでしょう。
部下へ残業させたがる上司は、成果よりも勤務時間で評価する傾向が強いため、きっちり定時で自分の仕事を片付ける人よりも、毎日言うこと聞いて残業する部下を優先し評価します。
サービス残業は違法なので上司の機嫌をとるために家に仕事を持ち帰ったりタイムシートをごまかすのはおすすめしません。
残業するしないは人の考えそれぞれですが、組織の中で働く以上は法の範囲内で上司の指示を素直に聞き入れることも大事です。
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