全国の工場勤務の皆様、これから工場勤務される方、お疲れ様です!
いきなりですが、私は工場勤務ネタのYouTuberが好きでよく、
- 絶望ライン工さん
- 見守あらたさん
- 生産技術の馬さん
の動画を楽しく拝見するのですが、皆さんもご存じでしょうか?
工場勤務あるあるネタや工場勤務の休日の過ごし方をまとめた動画が非常に面白いですよね。
ただ、彼らの良い意味での「陰」なイメージが、工場勤務は将来性のないブラック企業と勝手に連想される方が少なくないように思えます。
かといって、企業サイトで工場の若手従業員の一日に密着した特集を見ると、
「こんなに、ポジティブな姿勢で若手が作業するホワイトな職場ないだろ」
と疑ってしまう人もいるでしょう。
そこで今回は、某機械装置メーカーの大卒正社員工場勤務として入社した私の一日をリアルに紹介していきます。
私は工場は好きだけど、自分の会社をよく見せようと宣伝するようなズブズブな関係ではありません。
これから製造業で勤務しようと考えている就活生、中途採用の方の参考になれば幸いです。
若手製造社員の一日
「工場勤務の若手独身男性ってどんな一日を過ごすの?」
工場勤務予定の学生の方々や若者のみなさん、働いたことのない未知の領域なので心配になってしまいますよね。
参考までに、私が工場勤務になって4年目くらいの一日の流れを思い出しながら紹介していきます。
ちなみに私の配属先は製造部門でありながらも毎日定時で帰れるような職場ではありませんでした。
月の残業時間は45時間くらいでしょうか…
一つ目安として見ていただけるとイメージしやすいでしょう。
6:00 起床
朝6:00の目覚ましと共に起床。
1日の始まりにして気持ち的には絶望のピークです。
仕事に不満がなくても「面倒くさい」「もう少し寝ていたい」という気持ちがどうしても勝りますね。
二度寝できないくらいにギリギリの時間で設定すると寝坊のリスクを減らせます。
胃腸が弱いので朝食は食べません。
髭剃ってスーツに着替えてバス停に向かいます。
6:30~8:30 通勤
私の住んでいる社員寮と工場は結構離れており、バスと電車と徒歩で合わせて片道1時間20分くらいかかります。
通勤時間帯の道路は基本渋滞しているので、バスや車で移動される方は早めに出発するのが無難です。
乗車中は基本寝ていますが、お腹の調子が悪い時の絶望感はやばいです。
私のように胃腸が弱い方は、通勤経路にあるセーブポイント(空いてるトイレ)をしっかり把握しておきましょう。
最寄り駅につくと、見覚えのある顔の工場勤務集団とともに工場に向かってぞろぞろ歩いていきます。
工場入口の守衛に挨拶をしカードキーをかざして出勤しますが、独身引きこもりタイプの場合、連休挟んだ初日の出勤日はここで久しぶりに声を発するので、たまに変な声が出ますね。
これって私だけでしょうか、それとも共感していただけるでしょうか…
ここまで何も問題なければ、8時前には自席に座り、コーヒー飲んだりスマホいじったりとゆっくりできます。
8:30~9:00 朝礼
工場勤務の定番であるラジオ体操から始まります。
集団で行うため、ちゃんとやる人やダルそうにやる人、癖の強い動きでラジオ体操する人などいろんな従業員が見れる機会なので、私はわりと好きな時間です。
ラジオ体操が終わると、「今日も安全第一で作業します!」的な唱和を全体で行い、各チームに分かれてミーティングを行います。
管理職の上司や現場リーダーから今日のスケジュールをメンバーと共有した後、各々が担当する工程に就きますよ。
私の席は製造現場の奥にサカエの緑作業台とPCがあるので、そこで業務を行います。
9:00~12:00 勤務
朝一でメールを確認後、生産管理から製造へ届いた作業指示書を見て現場の受注状況を把握します。
翌日納期で未完成の案件をリストアップし、部品の納品状況や進捗を作業担当者にヒアリングします。
問題なければ、今日の配送部門へ引き渡す出荷物の出荷前確認をします。
製作指示書と作業者が組立検査した製品に間違いないかを外観レベルで判断し最終チェックしていきますよ。
この作業は製造部門の最後の工程であり、組立作業者のミスや製品の異常に気づく最後の砦となるため、製造社員が責任をもって出荷前チェックすることになっています。
慎重に確認しつつ、当日の定時内に配送部門へ引き渡さないと出荷が間に合わないので、結構集中する時間帯と言えるでしょう。
年に数回あるビッグイベントがない限りは、午前中でこの出荷前チェックを済ませていきますよ。
12:00~12:50 昼休憩
工場内に社員食堂があるのため、昼食をとります。
このご時世に1食330円で食べられるのはありがたいですよね。
日替わり定食はじめ、労働者に人気のカレーやラーメンもあるので、その日の気分でメニューを決められますよ。
私は12時のチャイムが鳴ったら速攻で食堂に足を運び、黙々とカレーを流し込み、10分後には自席に戻ってきますね。
工場勤務あるあるで早食い多いっていわれてるけど、あれは本当です。
みんな早く喫煙か昼寝をしたいので、メニューは何を食べたいかというより、並ばずにすぐ食べられるものを選ぶ傾向があるかもしれません。
昼食後は床にダンボールを敷き、機械の動作音を聞きながら横になって寝ます。
真冬の工場の床はキンキンに冷えているので、梱包材のプチプチロールも重ねておくと、快適に過ごせますよ。
12:50~17:30 勤務
チャイムと同時に一斉に再稼働します。
午後は、午前中にチェックした出荷物をコンテナに詰めて荷造りし配送部門へ引き渡します。
その後は、製造現場に戻って、現場作業者のフォローを行います。
- 工程内で発生した不具合の処置
- 新人作業者の教育
- 図面上で確認しておきたい部分を設計者に聞く
- 現場改善
など、主作業はパート・派遣さんにお願いして、イレギュラー対応や間接業務をする感じですかね。
もちろん、特急案件ですとか生産計画が遅れている案件があれば、自身も作業者として加わります。
17:30~19:30 残業
ここからは未知の残業モードに突入します。
結局その日の出荷業務が終わっても、検査表の承認やら現場の教育資料作成など、事務的な作業が残っている限り定時では帰れません(本当は帰れるんですが、上司ガチャ次第)。
また、隔週で若手社員は技能資格取得のための勉強会に参加するため、病院行くなり食事会があるなりプライベートな予定がなければ残業します。
トラブルがあって明日の出荷物がまだ終わっていないとかになると、22時付近までやることがありますかね。
19:30~21:00 帰宅
「お疲れまでーす」とあいさつをし、更衣室に向かいます。
事務所を経由して帰るのですが、ここで上司と目が合ってしまうとなんか呼び止められそうな感じがするので、目線はそらしつつさりげなく「うーっす」とつぶやきながら退社するのがポイントです。
疲労はありますが帰宅中は出勤時と違い、なんかワクワク感がありますね。
このテンションを維持した状態で、私は帰りの電車やバスの時間帯を利用してなるべく資格の勉強やものづくり系コンテンツのブログや動画を見る時間にしていました。
帰り道にスーパーに寄って夕飯の買い出しをしてから帰ります。
21:00~24:00 自宅
家に着いたらまずシャワーを浴びて、洗濯機を回したら、ゲームするかネットサーフィンしながらの晩酌タイムです。
絶望ライン工さんのように自炊は全くしません。
スーパーで買ってきた半額弁当とロング缶のチューハイで、1人楽しく一夜を過ごします。
この辺の生活スタイルは、学生時代の一人暮らしと変わらないと思いますが、社会人になって贅沢できるようになったと感じるポイントは
- 外食できるようになった
- 食べたいものを我慢せずに買えるようになった
- お酒が毎日飲める
ですかね。
でもやっぱりサラダとかサンドイッチをコンビニで買うのは今でも抵抗あります。
24:00 就寝
何時に寝るとかは特に決まっていませんが、このくらいの時間帯になったら、一旦歯を磨いて目覚ましかけていつでも寝落ちしても良い体制を整えます。
学生時代は明日のことなんか考えずに、アホみたいに深夜アニメ見てゲームして早朝に寝ていましたが、さすがに社会人になるとそんな生活は通用しません。
ちょっと寂しいですが、ここは休日まで我慢して明日に備えて体を休めます。
そして、また絶望の朝を迎えるのです。
まとめ
工場勤務の一日のルーティンをリアルに紹介してきましたが、皆様どう思いましたか?
「工場勤務クッソつまんねwww」
と学生の方は思うかもしれませんが、これが現実です。
あとは与えられた勤務時間外の時間をどう使うかですかね。
時間が限られている人ほど、時間の使い方が上手い傾向にあります。
料理しても良いし、ゲームしても良いし、勉強しても良いし、まあ人それぞれ。
結婚とか子供ができるとまた変わってくるでしょう。
今回紹介した工場勤務1日のルーティンを参考として、自分の将来もしくは今のライフスタイルを見直してみてください。
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