工場で勤務していると、
「工場勤務一筋だと人生詰むのでは?」
「このまま製造業を続けると将来やばいかな…」
など、工場で働く自分の末路にふと疑問を感じてしまう時ってありますよね。
そんな時に、AIに工場勤務の末路を聞いたらどんな回答が返ってくるのか気になりませんか?
ブログの記事もAIが作成する時代です。
今回は大卒工場勤務の正社員の末路についてチャットGPTに聞き、実際のところどうなのかを製造歴10年以上の私が一人で勝手に語っていきます。
工場勤務の将来が不安で気になる方の参考になれば幸いです。
AIに工場勤務の末路を聞いてみた
チャットGPTに、「大卒正社員で工場勤務の末路」ついて記事製作を依頼します。
すると、チャットGPTが以下の項目についての記事を作成していきました。
- キャリアの停滞
- 給与の停滞
- 健康リスク
- 職業病のリスク
- 労働条件の不安定性
- ストレスと心理的な影響
- キャリア転換の困難さ
末路と聞いただけに、よく聞く工場勤務のデメリットしか挙げてくれませんでしたね。
AIが語る工場勤務の末路は現実と合っているのかチェックしていきましょう。
キャリアの停滞
工場での仕事はしばしば技術的なスキルや知識の習得に限界があり、キャリアの成長が制限されることがあります。特に、管理職や専門職への昇進機会が少ない場合、長期的なキャリアの発展が難しい場合があります。
どんな工場でも、工場勤務に求められる技術的なスキルや知識は大幅にあります。
管理職や専門職への昇進機会がなくても、ものづくりにおける技を磨こうと思って行動すれば、無能な上司でない限り、評価につながるでしょう。
- 機械設計、機械保全、電気、材料…などの技術的な知識
- 加工、電気配線、空圧機器組立…などの技能面
など学習して資格を取得すれば、自分のキャリアをいくらでも高められます。
また、工場は製造部門だけでなく、経理、購買、ITなどの間接部門もたくさんあるので、複数の部門を経験しておけば仕事の幅も広がると思いますね。
給与の停滞
工場勤務の中には、長期的に給与の増加が見込めない職種や、一定の上限がある職種があります。大卒であっても、特に管理職や専門職に進むことが難しい場合、給与の増加が制限されることがあります。
成果に応じて大幅な給料アップなどの派手さは期待できませんが、良く言えば安定していると言ったところでしょうか…
基本給の昇給額は年齢を重ねるごとに少しずつ増加する傾向にありますね。
入社5年くらいまで私の昇給額は年々5000円程度です。
役職が付くと、役職手当がもらえますが当時の係長の役職手当は2万円程度でした。
若いうちにたくさん稼ぎたい場合、工場勤務では残業代を頼りにする傾向がありますよ。
課長以上の管理職になっても、役職手当やボーナスが大幅に上がる分、残業代がもらえなくなるため、私のように残業しまくってた人の年収は係長時代と比べて年収が下がるという現象が起きます。
「課長になったら給料減った」は工場勤務に限らず日本の管理職サラリーマンあるあるですね…
健康リスク
工場での作業は肉体的にも精神的にも負担が大きい場合があります。特に、長時間の立ち仕事や重労働が多い場合、筋肉や関節に負担がかかり、健康リスクが高まることがあります。
生産管理や品質保証部などの間接部門ではなく、工場の製造部門など、現場作業に限った話ですね。
座る、座らないで作業者の体力消耗は大きく変動します。
私は握力が弱い貧弱な男なので、ケーブル製作時に圧着工具を使うと翌日手の甲が筋肉痛になります。
また、重たい荷物を持つ機会が多い方ほどぎっくり腰なるリスクも高くなるでしょう。
職業病のリスク
工場での仕事には特有の職業病が存在します。例えば、化学物質や騒音・振動による影響があり、これが長期的な健康問題を引き起こす可能性があります。
工場内は危険な薬品やガス、機械が身近にあるので、チャットGPTの言う通り職業病のリスクは他の職業と比べて高いと言えるでしょう。
万が一に備えて、リスクアセスメントの管理や作業者全員に対して安全衛生講習会を行います。
シンナーとかアセトンなどの有機溶剤も、継続的に扱っていると体に負担がかかりますからね。
安全に作業できる環境は工場側で考慮されていますが、やはり最終的には自分の判断や行動に左右されますよ。
労働条件の不安定性
特に非正規雇用や派遣労働の場合、雇用の不安定性が高まります。これにより、将来の安定感や福利厚生の確保が難しくなることがあります。
非正規雇用の従業員の場合、社会情勢や経営方針で雇用継続を打ち切られるケースがありますが、正社員であればよっぽどのことがない限り解雇されません。
製造現場は派遣やアルバイトの従業員が多いため、工場勤務は長く続かない職場みたいなイメージがあるようですが、そんなことはないです。
工場勤務でも正社員であれば、本社サイドと同じ福利厚生を受けられるので安心してください。
ストレスと心理的な影響
工場での労働環境が過酷である場合、仕事へのストレスや精神的な負担が増加する可能性があります。これがメンタルヘルスの問題やワークライフバランスの悪化につながることがあります。
ストレスに感じる労働環境は人それぞれです。
工場内歩き回ったり、力仕事などで身体的な疲れがでるかもしれませんが、人間関係での付き合いがほとんど社内で限定されるため、精神的ストレスは少ないと思われます。
私が勤める会社では営業職が一番長続きしない傾向がありますね。
新卒で営業へ入社しても、しばらくして客先から怒られたり、売り上げ目標達成へのプレッシャーから精神的に病んでしまうようです。
キャリア転換の困難さ
工場での経験やスキルが、他の産業や職種には直接転換しにくい場合があります。特に、工場業界専門のスキルが他の産業で必要とされない場合、新たなキャリアへの転換が困難であることがあります。
単調作業や専門的な機械の操作を極めたところで、他の何かに応用するの難しいでしょう。
なので、ChatGPTの言う通り工場勤務の経験のみでキャリアチェンジの役に立つかと言われると、確かに微妙ですかね…
ただし、大卒正社員の工場勤務の場合、工場の専門的なスキル以外にも管理業務(間接的な仕事)を任せられるケースが多く、そこから新しい分野の挑戦ができる可能性は秘めています。
私も元は製造現場で機械の組立ばかりしていましたが、以下のような経験も積み工場以外でも役に立ちそうなスキルがつきました。
- 機械保全やトラブル対応における機械修理のノウハウで家電やゲーム機などの修理が可能
- VBAとかC++などでITツールを作成し業務の改善
- 工場の原価管理の一環で簿記を学ぶ
あと工場勤務は勤務時間のメリハリがある方です。
結局は個人のやる気次第になってしまいますが、キャリア転換を成功させるためには勤務外での自分の時間をどう上手く使うかだと思いますね。
まとめ
これらの要素は、大卒正社員として工場で働く場合に直面する可能性のある末路や課題を示しています。ただし、企業の労働条件や労働者の権利保護が十分に行われている場合、これらの問題を軽減する取り組みも進められていることがあります。
ネットで工場勤務されていた方々のブログを覗くと、自虐ネタや工場勤務から脱却して転職を勧める記事が多く、焦りに感じてしまうかもしれません。
私はまだまだ現役なので、工場勤務の末路がどうなるか語る口ではありませんが、ネットやAIの情報だけで仕事の価値観を判断するのは避けましょう。
自分が他にやりたい仕事が見つかれば転職すれば良いと思うし、今の仕事が特に苦でなければ続ければ良いと思います。
「今後AIが発達すれば工場の仕事もなくなってしまうから工場勤務オワコン!」
と心配される方、むしろ自分から率先して今の仕事をAIに任せてしまえば良いんです。
工場勤務の末路はAIに煽られてオワコンするのではなく、AIやロボットを駆使する側になってものづくりを強化させることが求められるためオワコンにはなりません。
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