私はゆとり世代の人間ですが、最近の新入社員を見ていると年々メイクやアクセサリーに気を遣うおしゃれ男子が増えたと感じます。
学校の校則や金銭面などが厳しいため、学生時代に身だしなみが自由にできなかった人ほど、
「社会人になったら思う存分自由におしゃれを楽しみたい!」
と感じるのではないでしょうか。
でも、髪色とかピアスなどのアクセサリー類って工場勤務の場合、厳しいイメージありますよね。
今回は工場勤務における身だしなみの実態と上手くやり過ごすポイントについて解説していきます。
職場でもおしゃれしたい人はぜひ参考にして、会社とプライベートを両方とも充実させましょう!
どこまで許される?

「工場勤務で髪染めたら上司から怒られるかな…」
「接客しないなら、別にアクセサリーつけても大丈夫じゃね?」
結論から言うと、製造工程や対人関係に支障をきたすような理由がない限り、会社内で身だしなみに関して注意する人は減ったと感じます。
ただ、注意しないだけで周囲が内心どう思っているかは人それぞれなのでわかりません。
多様性の時代背景の影響からか、私の工場でも10年前よりだいぶ緩くなった印象がありますね。
ここでは、どの程度までの身だしなみが許されるのか、またどんな場合がNGなのかをそれぞれおしゃれポイントごとに解説していきます。
許されない身だしなみは何故ダメなのか理由をきちんと知っておきましょう。
髪型
会社では学校とは違い、頭髪検査みたいなものはありません。
モヒカン・スキンヘッド・長髪でも、ドレスコードに従っていれば特に問題ないでしょう。
ただし、長髪の方は髪の毛が加工機に巻き込まれて、大きな事故を引き起こす危険があります。
また、食品系だと髪の毛の混入があるので、長髪作業者は髪を縛り、しっかり帽子の中に入れることが重要です。
「自分は髪の毛長いけど、守るところは守って常に安全性を考えていますよ」
という意識付けを見せるのも、上手くやり過ごすコツですね。
髪色
男性含め茶髪の従業員は結構います。
生産技術部にグレーや緑色など派手に髪を染めた若手もいましたが、会社から何も注意は受けていないと言っていました。
髪を染めたからと言って、なにか作っている製品の品質に直接影響生じるかと言われると特にないですからね。
しかし、目立ち過ぎると職場によっては、
「社会人としてどうなの?」
「似合ってないよね…」
的な感じで本人がいないところで陰口叩く人がいましたね。
髭
最近は髭を脱毛する男性も増えたためか、髭を生やすワイルド系男子が減少したと感じます。
また、マスクする人が多いので、髭を生やしていても正直よくわかりません。
ただし、すべての工場において髭OKという訳でなく、食品系の製造工場や工場見学でお客さんと接する方は、業務に支障をきたすため、上司から注意を受けるケースがあるでしょう。
無精ひげは印象悪くする傾向があるため、髭を生やす場合は綺麗に整えることをお勧めしますね。
ピアス
最近は女性のみならず、男性もピアスする方が工場でも多いですね。
出張先の工場でもピアスしている従業員は結構見ます。
一般的に工場などの生産現場において、ピアスなどのアクセサリー類は禁止です。
理由は、ピアスが落ちて製品や機械の中に混入してしまうリスクが高いからです。
注意する人がいなくても、仕事でピアスなどのアクセサリー類を身に着けるのは控えた方がいいでしょう。
どうしてもピアス穴を塞ぎたくない方は、透明で目立たないピアスをつけてバレないようにやり過ごしてください。
「ピアスつけても大丈夫ですか?」
と公式に許可を取ろうとしても、ほとんどの人からダメと言われるので、最初から何も言わないで注意されたら大人しく外し、注意されなかったらラッキーと思っておいた方がいいかもしれません。
指輪・腕時計
ピアスは禁止でも結婚指輪とか腕時計はOKとかいう謎の風潮がありますね。
私の工場の管理職もほとんど身に着けています。
個人的には指輪や腕時計はピアスよりも製造業務に支障がでると考えます。
- 母材や塗装面に打痕や傷を与えてしまう
- 配線作業など腕が入る隙間に引っ掛けやすい
- 感電やショートなど電気トラブル引き起こす
といったところです。
結婚指輪・腕時計を身に着けている人が髪型やピアスを注意しているところを目撃したら、
「おまいうwww(お前が言うな)」
とか思っちゃいますよね。
ネイル
事務職の女性従業員はほとんどネイルしていますね。
製造現場でネイルされている方は少ないです。
私の機械製造現場でネイルしている若い女性パート従業員がいますが、出荷物の検品や運搬など製品を直接触らない業務を担当しています。
長い爪で工具を扱うのはやはり至難の業でしょう。
また、食品を扱う工場などでは、異物混入面で禁止されているケースがほとんどです。
タトゥー
背中に龍がいたり、顔にゴリゴリの入れ墨をしている従業員は見たことありませんが、手の甲や足首にワンポイントのタトゥーを入れている従業員はいます。
最近はファッションの一部として、タトゥーをいれてる若者もいるので、世間的には受け入れやすい環境になったと思われますね。
ですが、タトゥー禁止と明記されていなくても、面接時に目立ってしまえば採用で不利な判定をされるため、隠すのが無難でしょう。
メイク
メンズメイクをする従業員も増えてきましたね。
うっすら眉毛を描いたりコンシーラーを塗って肌をきれいに見せる程度なら、特に周りから言われませんが、
- アイライン
- アイシャドウ
- 色つきリップ
を入れ始めると、朝礼などで周囲がざわざわし始めます。
メンズメイクを禁止にする会社はそんなにないと思いますが、中高年の男性からしてみるとまだ
「男が化粧だぁ?」
みたいな感じで違和感を抱く方も多いです。
上手くやり過ごすコツ

「髪色とかタトゥーとか、いちいち隠すのは無理ゲー」
「会社から注意されない方法ってあるの?」
現役の新入社員たちは、どのように上手くやり過ごしているのか気になりますよね。
ここからは、会社におけるカジュアルファッションを上手くやり過ごすコツを4つ紹介してきます。
コツを知って、職場のグレーゾーンな規則を回避しましょう。
どんな事故を招くかイメージ
まずはご自身の身だしなみが、仕事にどう影響するかを事前に知っておきましょう。
- 髪の毛が機械に巻き込まれるかもしれない
- ピアスが落ちて製品内に混入してしまうかもしれない
- 腕時計やネックレスが機械に引っかかるかもしれない
- 指輪で商品を傷つけてしまうかもしれない
- 他人がしていたら自分はどう思うか
など、「こうなるかもしれない」と予測していきます。
危険予知を行えば、どこまで許されるか、どう対処していけば良いかが見えてきますよね。
逆に自分の作業工程にどんな危険が潜んでいるかわからないうちに攻めたおしゃれは控えましょう。
自ら誇張しない
会社は自分のおしゃれポイントをアピールする場所ではありません。
自ら堂々と見せびらかしたりドヤ顔しても、残念ながら会社では、
「あの人かっこいい!まじリスペクト!」
とはなりません。
- 髭を気にするのであればマスクで隠す
- 帽子やヘルメットはちゃんと深く被る
- 腕などをまくってタトゥーを見せびらかせない
といった、ある程度の自重した行動も重要です。
入社時は控えめに
新人研修中は、研修中の評価表にマイナスポイントをつけられるなど、新人指導で人事部からイエローカードをもらいやすい期間となります。
最初から目立った身だしなみは避けて少しずつ変化をつけるのが、うまくやり過ごすコツです。
渋谷ギャルのような女性従業員や、韓国アイドルのような男性従業員も、入社時は黒髪で落ち着いた雰囲気でしたが、徐々におしゃれ濃度を濃くしていつの間にか周囲に溶け込んでいました。
仕事の熟練度やコミュニケーションを築くなど、職場の居場所を確保してから徐々にアプローチしていきましょう。
真面目に仕事をする
当たり前ですが、勤務中はまじめに仕事と向き合いましょう。
少しでもモラルに欠ける行為が目撃されると、
「やっぱりね」
みたいな感じでさらに会社からの印象が悪くなります。
一方で、見た目が少し浮いている人が、普通に仕事をすると、
「見た目の割にあの子しっかり仕事するよね」
という謎の補正値が加点されるのでチャンスです。
- 作業着を着崩さない
- 足を組んで作業するなど姿勢に気を付ける
- 指導者の話をよく聞く
- 挨拶をする
これらを職場内で徹底するだけでも、だいぶ過ごしやすくなりますよ。
まとめ
工場勤務における身だしなみの実態を紹介していきました。
実際、工場勤務の従業員がどんな感じでおしゃれと仕事を両立しているのかイメージできたでしょうか。
髪色を変えたりアクセサリーを身にけることによって、工場などの職場でどんな影響を及ぼすのか予めイメージできることが重要です。
工場におしゃれを持ち込むのは可能ですが、製造現場においてはドレスコードを守った上、目立たせず隠した方が無難と言えます。
まずは安全第一を優先にオフィスカジュアルを楽しんでいきましょう。
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