【人手不足】すぐ辞める人が多い工場の特徴10選

工場勤務

やっと新人が入社したと思ったら早々に辞めてしまい、人手不足に陥っている工場も多いのではないでしょうか。

採用側としては、

「変な人じゃなくて、もっとまともな人来ないかな…」

とつい愚痴を言いたくなりますよね。

しかし立て続けにすぐ辞めてしまうと、辞めた側の問題だけでなく、受け入れる側(工場)に問題があるかもしれません。

長年工場で勤務していると、昔の価値観にとらわれて、無意識にブラックでやばい環境を作り上げる傾向があるのです。

本記事では、すぐに辞める人が多い工場の特徴について、半導体装置製造歴10年以上のゆとり課長が、今まで出会ってきた従業員の体験談をもとに紹介していきます。

本記事を読むことで、現場作業者目線ですぐに辞めたいと感じてしまう工場の見極めができますよ。

すぐに辞めたいと思ってしまう工場の特徴

複数の退職届を受け取る人事部

「なんでウチの工場はすぐ辞める人が多いのだろう…」

「すぐ辞める人は職場の何が不満だったのか知りたい!」

入社したばかりの新人はどんなことにストレスを感じてしまうのか気になりますよね。

ここでは、従業員がすぐに辞めたいと感じてしまうやばい工場の特徴を10個紹介していきます。

自分たちの職場にあてはまるかどうか、現場の管理者は今一度振り返ってみましょう。

見て覚えろ

昔の職人たちは「仕事は見て覚えろ」が当たり前でしたが、多能工化や即戦力が求められる今の時代の製造業に放任スタイルは適していません。

新しい知識や技能を素早く身につけるためには、教育用のマニュアルや見本を準備し、隣で適切なコーチングを行った方が合理的と言えるでしょう。

若者に限った話ではなく、年配の新人でも今の職場で「見て覚えろ」をやってしまうと、

「ちゃんとついていけるかな…」

と不安やプレッシャーを感じて、すぐにリタイアしてしまいますよ。

指示なし

指示がなくただ座っている女性

放置させられた新人が、何して良いかわかなくなるのは当然です。

「次は何をすれば良いのだろう、聞ける人が誰もいないな…」

「何か手伝える作業ないかな…」

などの状況に陥ると、空白の時間ができてしまいます。

仕事を見つける時間が長くなるほどストレスに感じやすいでしょう。

名前で呼ばれない

これから同じ職場で勤務するのに、しばらく名前で呼ばれないと、

「私は必要とされてないのかな…」

と感じ、新しい仕事に対するモチベーションが上がりません

また、派遣やアルバイト従業員に対して、「お前」と呼ぶ勘違い製造社員も珍しくないようです。

お前呼ばわれされた側は当然嫌な気持ちになりますよね。

サービス残業

時間をこまめに気にする男性

サービス残業は法的にアウトです。

また、会社が休みの日に電話して、従業員に応答を強制させるのも違法となります。

「ちょっとくらい…」

「あいつなら文句言わないだろう」

などの考えは絶対にやめましょう。

頼まれた側は不満を表にださないだけで、対価得られずプライベートな時間を潰しているに違いはありません。

休憩なし

勤務中に必要な休憩時間を作業者へ与えなかった場合、当然管理者は罰せられます。

決められた休憩時間中にも関わらず、従業員が作業を継続していた場合、見過ごしてはいけません。

特に仕事が慣れていない新人は、作業の遅れをカバーしようと、休憩時間中でも仕事を続けてしまう傾向があります。

「いや、向こうが勝手にやってることだし、知らんよ」

と思うかもしれませんが、新人が落ち着いて休憩に入れる環境を作り上げるのも、受け入れる側は必要となるでしょう。

弁償

従業員の作業ミスによって、部品や工具を破損させてしまったなんてケースもあるでしょう。

作業者の過失による損害賠償は損害レベルによって変わりますが、基本的に従業員の労務提供によって利益を求める会社側が負担します。

  • 仕事で使う工具を作業者の自己負担で用意させる
  • 壊した部品の代替えを作業者へ弁償させる

などを新人への躾という理由で実際に行っている工場はやばいです。

暴力・暴言

製造業は安全第一であるため、新人のちょっとした気のゆるみや、誤った行動を修正させる必要がありますが、一方的に追い詰めるような指導はただ新人を傷つけてしまうでしょう

  • 胸ぐらをつかむ
  • みんなの前で罵声を浴びせる
  • スパナを投げつける

といった行動はパワハラにあたり、そのような現場を目撃して誰も止める人がいないのもアウトです。

「自分たちが新人の時は先輩によくどつかれていたから…」

という理由は今の時代通用しません。

壊れた機械を使い続ける

あなた自身が調子の悪い機械を使い続ける業務を担当することになったら何を思うでしょう。

「思ったように作業進まないし、やり直し多いし、イライラ…」

「なんか人身事故に巻き込まれそうで怖いな…」

など、作業者が落ち着けない職場環境は、ものづくり企業に対する不信感を抱いてしまいますよね

ものづくりする上で、機械保守や保全ができていない工場はやばいです。

セクハラ

しつこく女性に詰め寄る男性社員

工場勤務は男性従業員の割合が多いため、いざ新人で女性従業員が配属されると、人間関係においてトラブルが発生しがちです。

工場勤務におけるセクハラ関連のトラブルは以下のようなケースがあります。

  • 連絡先の交換や飲み会の誘いがしつこい
  • 偶然を装って出退勤時のタイミングを故意的に合わせてくる
  • 周囲関係なく下品な言葉を頻繁に使う
  • 女性従業員が勤務するラインに関係ない従業員が集まる

被害を受けている側は、周囲へなかなか相談しにくい問題でもあるため、日々の出勤が非常に苦痛となってしまうでしょう。

汚い作業場

切削油や塗料など、汚れやすいものを扱っているから汚いというわけではありません。

  • 工具や部品が乱雑に置かれている
  • 粉塵や異臭がすごい
  • 床や窓などいたるところがベタついて日常的な清掃ができていない

このような、5Sが全くできていないような作業場は、品質レベルや効率性を下げるだけでなく、作業者の健康や安全面においてもよくありません

汚い作業場に慣れてしまっている従業員と入ったばかりの新人では、職場の印象にギャップが生じるでしょう。

まとめ

すぐやめる人が多い工場の特徴について紹介してきました。

新人の離職率が高い原因は、工場内での人間関係や受入れ体制がきちんとできていない部分にあります。

すぐ辞める人に問題があると決めつけるのではなく、一旦立ち止まって、現場の作業者目線で物事を考えてみましょう。

今回紹介したやばい工場の特徴が少しでも当てはまったら、すぐに改善しましょう。

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